- 商品説明
中心の人
制作年 :2022
エディション(AP別) : 3
サイズ(シート) : 297×210mm
技法・素材 : 謄写版・雁皮紙・竹和紙- 発送について
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お送りは額の有無に関わらず、宅急便利用を予定しております。シート販売ではマットをおつけしております。(インチ額サイズ)何卒ご了承のほどお願い申し上げます。- 作品・作家について
器や盆栽などの静物をモチーフにして、細やかな味わいの版画作品を制作し続けている神﨑氏。彼女の絵はほぼ全てが「謄写版」を使った版画です。
ろう引きの原紙に鉄筆で文字や簡単な線画を印し、インキを滲ませて紙に刷る、いわゆるガリ版を用いた印刷技法は、現在ではほとんど使われなくなった遺産的技術ですが、神﨑氏はその特性に美術の領域から着目して駆使し、複雑な表現の可能性を示し続けている稀少なアーティストとして知られています。
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本作は高知県いの町紙の博物館開催の「源太の紙、世界へ」展のメインビジュアルとして制作いたしました。写実表現の源太翁を配した作品で、神﨑としては珍しく人物の作品となっています。
写実製版は通常、「絵画ヤスリ」を使った「立体製版」を行いますが、この作品では「XCヤスリ」と「+Cヤスリ」を使用。通常つぶし製版には目の粗いヤスリ(絵画やXAなど)を使いますが、文字用の目の細かいヤスリを使うのは、雁皮紙の繊維が長く強靭な特性を使って出来ること。源太が作った雁皮紙をリスペクトしています。
- プロフィール
1983年、大阪府生まれ。2006年、京都精華大学芸術学部版画専攻を卒業後、本格的に創作活動を開始。謄写版を用いた版画制作をメインに、国内外で作品を発表している。
2013年、和歌山県立近代美術館「謄写版の冒険」への出展他、グループ展への参加多数。「技術ピックアップ講座 謄写版」(2015年、町田市立国際版画美術館)にて講師を務めるなどワークショップを各地で開催している。
中心の人
22,000円 – 26,730円(税込)